2011年分


11/20(火)

こんなこと、一度しか言わない。

受験の小論文とかで、「異文化交流」や「先端技術の導入」とかがテーマになった場合、

「自分にとってよいものと悪いものを見極めて、よいものだけを取り入れる柔軟さが必要だ。」

という論調で答えるべき、という指導をしている予備校とかがいまだにありますが、そんな内容で書いたらまず落ちます。
比較文化論の分野では、このロジックが持つ盲点が30年以上前から指摘されてます。
すなわち、何を基準にして「よい」と「悪い」を決めてるのか、ってことです。
自分の立場がどこにあるのか、ってことがこの考えからは欠けている。
実例を挙げると、古代ローマの奴隷制度も原理主義なイスラム社会も東アジアの中華思想も日本の主従社会もすべて「自由」という基準軸で判断するキリスト教文化。
あの、自分の信じる神以外は全部「異教徒」と断罪する彼らが、歴史的・地域的背景を無視して「自由」の名の下に言いたい放題言っている、あれです。
じゃあ自分の基準軸がしっかりわかってればいいのか。そう簡単ではない。確固たる基準軸は、つまり自分を相対的に、客観的に見るつもりがないことの表れだろう。
だから、場合によっては自分の基準を全否定するとか、自分の知らないことをすべて取り入れて消化不良を起こすとか、それで生じた軋轢を忍耐強く逃 げず避けず意見を戦わせることこそまさしく異文化交流、技術の進歩、価値観の変化だ、ってまぁ前世紀末はそういう流れでした。

↑こいつのポイントは、自分をいかにわかってるか、という点なのだと思います。
そして、自分を現状から変えたいなら、自分をわかった上で、好む好まないにかかわらず、場合によっては自己を全否定する覚悟も必要なのだと思います。
だから、冒頭に書いたような考え方は、柔軟でも何でもなく、保守的な、変わるつもりのまったくないものに聞こえます。
このような立場で選ばれる「よい」ものは、保守的な変わり映えしない自分を固めるものに過ぎないのではないか。そんな危機感はないのか。
「よい」か「悪い」かわからない。そう片付けてしまうのは現実逃避じゃないのか。それを他人が教えてくれる。都合良過ぎないか。
安全な場所にいて、正解を誰かが教えてくれて、何も考えずに自分にとって心地良いかそうでないかだけで正解にいたる方法を選ぶ。
正解(のつもりであること)を教えてくれる人間が、そんな人間を、どのような思いで見つめているか、想像できるか。
正解は他にもあって、そこにいたるまでの方法を提示して、実際にさせて、自分なりにアレンジする余地を与えても、自分で他の正解に至る機会を与え ても、「わからない」で済まし、「自分にあった方法で・・・」とか言い出したら、変わるつもりなど毛頭ないと思われるのは当然じゃないのか。
少なくとも必死だとは思わない。
真剣、真摯な態度とは、くそまじめではなく、必死なことを指すと思う。

どうやったら物が遠くに飛ぶかとか、そんな情報はそこらに腐るほどある。
映像も動きのコツも、練習法まで知れ渡っている。
それをただまねるだけでいいなら、練習なんか何も難しくない。
しかし、残念ながら個人差はあるのだ。同じことをしてもみんなが同じような結果にはならない。
自分が他人と比べて何が楽にできて、何が人よりへたくそなのか、それこそが個性だろう。で、競技者であるならば、そのままで済ましてはだめだろう。
変えてかなきゃだめだろう。怪我を言い訳にしてはだめだろう。怪我する自分を突き詰めてかなければだめだろう。
わからなくても考えなければだめだろう。
同じことを漫然と繰り返し、解決方法を過去の自分に見出そうとする者に、誰が手を差し伸べられるのか。

答えが天から降ってくる、自然に湧いてくるように思えるのは、若いうちの一瞬だけだ。
若い頃を思い返して、「あの時こうしていれば・・・」と思うことが、叫びたく
なるほど、死にたくなるほど苦しいことだということを、いちいち説明 しなきゃだめか。

これだけは言っておく。
私は必死に考えている。

小瀬談


11/15(木)

以前2000円で購入したノートPCが思った以上にハイスペックなので、デジカメで撮影した映像をすぐ取り込んで見る、メディアに落とせるように、毎回練習に持ってくることにしました。
2600円でバッテリー交換して。やっぱ最高linux。
でも重いからタブレットPCか、すごく小さいPCが欲しいです。2000円くらいで。

島田さんの冬季練習の相談。
厳密な優先順位と緊急性。および自分が原因となる不確定要素の特定。

人に話してわかる、自分の競技人生のクソさ。
あれだけ一生懸命考えてたつもりで、このざま。
だから、今この瞬間も、何か見落としているに違いないのだ。

小瀬談


11/10(土)

この2週間、主に週末に家電、PC、車などいろんなものが壊れて、ようやく落ち着いたので、1ヶ月ぶりに更新します。

自分の動きがいかなるものの影響下にあるのかを自覚するのは、とても大事です。
具体的に言うと、同じ学校・練習環境にいる者同士がよく似た動きをするとか。
そこで、自分が当たり前と思っていることが、他人には必ずしもそうではないことに気付く必要がある。
さらに、見た目は同じ動きでも人によって意味が異なってくると。意味の異なる動きは習得、操作も異なる。
そのような立場に立つと、動きは「良い」「悪い」、「優れている」「劣っている」というような評価軸で片付けられるほど単純ではなくなる。
あえて言うなら、動きは、自分が「望む」「望まない」の評価軸で語られるものとなる。
どれだけ考えても時間が足りない。なぜならば、自分の体は常に変化しているから。変化を望んでいるから。
変化するものに絶対的な基準を設けることはできない。

「記録さえ伸びれば何でもいい」という者に限って、鉄板なマニュアルめいた技術、練習法を求めるのはなぜだろう。

小瀬談


10/13(土)

この1か月にどんなことがあったかを書こう。
具体的には書かない。結果、とてつもなくわかりづらい文章になる↓

私は「自分を実験台にして勉強している」と言われ続け、現在女子マラソン指導者の第一人者である某氏からは「お前はなぜ自分が一流たり得ないのか を研究テーマにすべきだ」とまで言われた過去がある。
この1か月、私が幾人から言われたことを総合すると、「競技者としての実績のないお前がなぜ指導をしているのか(笑)」に尽きる。
付け加えると、経験の乏しい人間は理論武装して、その理論を盾に、よりどころにするのが普通だろ、ということだ。
不愉快である。

確かに知識は蓄積されている。
だが、この1か月で自分が長年信じてきたことがかなり揺さぶられた。
もともと自分の信念を固めていない、あったとしてもそれは自分にしか当てはまらない特殊なものと考えていたとはいえ、もう一度自分の考えを「絞る」必要性を感じている。

既存の知識体系に何の不安も感じないのか。むしろそう言いたい。

だから思うのである。
困難に直面した時、今までと同じ方法を繰り返すことに何の疑問も感じないのかと。
なぜ生真面目に部分修正を繰り返すのか。場当たりなマイナーチェンジで本質は解決するのか。

今、各々に別々の技術を教えている。
これは私にとって、極めて危険な賭けである。自分の言っていることが必ずしも正しくなくて、フルモデルチェンジ並みに修正することがあることを前提にしているからだ。
私が持つ既存の知識体系を押し付けないということは、「芯がない、軸がない」という評価に結び付く。
その覚悟はある。
だから、「自分はそうは思わない、それは合わない」と思うことがあれば、伝えてほしい。伝えてくれなければ、むしろ困る。

小瀬談


9/11(火)

大学生の森本君が入会してくださった以外は、特に変化はありません。
皆さん真面目に練習していただいてます。

試合が多くて、いつどこでだれが何に出るのか、よく把握しきれてません。

で、私は頭の状態がスランプです。考えても考えても、切れ味がありません。
ちょっとしんどい。

小瀬談


8/25(土)

夏の高校野球で最も注目されたのが板東英二だった今年の夏、私はタイカレーに飽き、オリンピックは当然ながら、『パイレーツ・オブ・カリビアン』 と『ナルニア国物語』に今頃はまってました。
あとは暑くて、やり投げのことを考えると無性に苛々するだけです。

この一週間は、土曜は大人3人(吉本父、宮井さん、胎中父)がほぼ定番、若手2人(島田さんと武田君)がどうもいつ来るかわからず、武田君の高校 の先輩の大学生森本君が正式に入会して、中学生は村上君、横山君、安田君と、なぜか名前だけ関ジャニ∞に着々と近付いています。

やり投げに限定しますと、宮井さんは改めて肩を入れた投げに挑戦しています。
胎中父はフロントクロスで体が開かないようにするのが課題。
島田さんはためを作るための体幹強化。
武田君は上半身のエンジンのかかりの悪さと、それに相反した下半身の弱さのギャップを埋めるのに苦戦中。
森本君はまだ初日。

技術的なことは長くなるので割愛しますが、今日改めて自分の投げがかなり特殊なことを思い知らされます。

小瀬談


8/16(木)

信号を鹿が渡っていく。

島田さんの妹は萌来で、それともう一人男子高1崎山君とで3人でいらっしゃいました。

あとは村上君と宮井さんです。

崎山君は右足接地時にためを作らずに前に流れます。
萌来さんは上半身が早々に開きます。
ずーっと以前にも書きましたが、同じ環境だと投げが似てきます。

今日はシンプルに走ってみました。こういう練習から自然にできてくるフォームというものに、個人の特性が出るのではないかと思ってます。

腕の振りが体幹に巻きつくようにするか否かについては、上腕の0ポジションをきちんとわかっているか、肩甲骨が肋骨の周りを自由に動かせるか、股関節の柔軟性がどれくらいか、4スタンス理論(自分で調べてね)で自分がどのような腕振りが楽なのか、などなどで変わってきます。
「巻きつけるのが自然」ではないです。

小瀬談


8/14(火

今日の練習は、今年の集大成みたいな、幕ノ内弁当のような内容です。

メディシン3種
向かい合ってのメディシン4種
股割+乗り込み2種
スケーティングジャンプ+T字バランス2種
クロス走3種(保持、連続、連続ラスト)
投げ

今年の特徴は、スネークモーションのようなしなる系の種目がありません。
クロス走も少なく、ジャンプも少ないので、いわゆる「前へ力を発揮する」種目が少ないです。
理由は、今年のメンバーが基本的にその要素が弱いからです。やるなら時間を思いっきりかける必要があります。

今日は、胎中父、武田君でした。
高校生がいっぱいいました。
あ、中学生も一人いました。

小瀬談


8/11(土)

 陶山くんが今西君高2を連れてきたり、島田さんが妹を連れてきたり。
どういうことだろう、すっごいプレッシャー。

今、練習もせずに試合に出てるのは、どうにもこうにも体が言うことを聞かない感じを忘れないようにするためでもあります。
私にはそれがもどかしくてたまらないが、同じくらいの記録しか出せない高校生は、おそらく私が感じているもどかしさを理解できない。
これを何としてでも伝えなければならない。いかに簡単なことを見落としているか。

この半年の最大の収穫は、「段差で乗り込む練習」が想像以上に即時性があり、
また難しくない、ということです。
今日の2人のゲストにはちょうどいいのではないかと思います。
特に妹(名前聞いてない)。膝が抜けるとやりが穂先から落ちない(原因:力が上に抜けずフラットライナーで飛んでいく、体幹の起こし回転が生じな い)。
今西君には練習中に3つのポイントを伝えました。
穂先が浮かないためのグリップの握り(穂先が浮く原因)、ワンクロスの習得(これができたら一気に伸びる)、腕を縦に振る(今しておかないと変な癖がつく)。
左腕の使い方とか、後ろに体重を残すとか、細かいことも言ってますが、いま大切なのはこの3つです。

武田君はここ最近、足の鍛錬がおろそかだったので改めて攻める。島田さんは膝が伸びきって重心が高くなるところを徹底的に。

最近は、吉本家の復帰や夏でも頑張る宮井さん、いいイメージが戻りつつあるような西川君にこんな暑い中試合に出る胎中父、肘が痛い島田さん、いつ ベスト記録を出すんだ武田君と、会員・元会員ともどもにぎわっています。新たに参加したいとか復帰したいとかいう声もちらほら。学生記録保持者が すぐ横にいたりするし。
私が取り残されてるように思います。

今後の試合予定は、

8/27 奈良市(鴻ノ池)
9/2  強化(鴻ノ池)
9/22 奈良市(鴻ノ池)
10/8 奈良市(鴻ノ池)
10/13・14 県記録会(鴻ノ池)
10/28 強化(鴻ノ池)
11/11 奈良市(鴻ノ池)

です。意外と多いな。微妙に例年と日が違うので気を付けてください。

小瀬談


7/26(木)

夏休みの雰囲気が大嫌いなのである。

円盤砲丸がいっぱい。把握しきれてない。
吉本親子(父と三男)。武田君。

体幹をしならせずに骨盤を前後に回せるようにするのが武田君の目的。
自分でさせといてなんだが、練習って奥が深いなぁ。
個性を重視すると、練習には「究極」がなくなる。
頭の中が拡散しすぎてしまわないように必死。

今のいっぱいいっぱいな頭の中を的確に表現することができません。

小瀬談


7/24(火)

頭でっかちにならないように、練習してないにもかかわらず試合に出るようにしている。
しかし逆に、競技を見る目は肥えてなければならない。50mくらいでいい投げに見えてしまうようではいかんのである。60m投げて一流みたいな雰 囲気になるようではいかんのである。
70m投げても日本十傑には入らないのである。

武田君には新しいことを試しています。アイデンティティを揺さぶるようなことも言ってます。
吉本親子3人も来ました。次男には、今月の月陸のディーン分析記事が参考になると思います。絶対に。
ゲストはいつもの豪華メンバー。
東田さんが土曜に復帰するかも、ということで。
まあ、懐かしい顔ぶれでしたね。

指導者は自分が思い描いていることをきちんと伝えなければだめだということを実感しました。
それと、自分の知識が古臭いものにならないように、常に緊張してなければならない。
リスクを負うのは競技者だけではない。

小瀬談


7/21(土)

7/16の結果は、島田さんが38m86、武田君が46m86。

私は肩をひどく痛めましたが(15年前はこれが日常だったのかと思うとぞっとする)、やりを始めて間もない初心者に何をさせたらいいのかのヒント が得られて、まあいいでしょう。
肩の具合から思うに、残り時間はもうわずかです。

武田君は明日も試合に出ます。
前回の試合から次までの流れで、あることを試してもらいます。
島田さんは肘が痛むので、今日は背中に刺激を入れます。

吉本父が久々の登場です。
島田さんとは初顔合わせです。一度胎中父も合わせて集まってみたいものです。

小瀬談


7/14(土)

リトビノフJr.が80mを超え、世界Jr.ではJacko Gillが着実に次世代のエースとなりつつある。
気がつけばやりを始めて27年。

今日は私のテンションがおかしいです。
来る時に事故が多かったのも、「やる気が湧かないです」という相談も、「モチベーションがあがらないです」という悩みにも、すべて「暑いからじゃね?」で済ます。
だから、いつ雨が降るんだ。

武田君と島田さん。
16日に試合に出るはずなので、あえて軽めです。あまり口を出さずにしてみました。
2人とも奇跡は起きないでしょう。この日の結果で夏の内容が決定することになります。
今日の投げを見て、2人にはそれなりに私が思うところはあります。でもとりあえず試合に出てみてから考えましょう。

曜日がわからないだけでなく、季節感も微妙です。
世間は夏休みに入ろうとしているのですね。

小瀬談


7/12(木)

twitterでアカウントを2つとって、ここともうひとつ別のところの練習内容を少しだけツイートしてるんですが、ここの日誌も含め、今週は更 新してませんでした。
理由はただひとつ、暑いのでPCを止めてたからです。

今日した練習は、以前島田さん専用に考えたものですが、説明するんも面倒なので、「T字バランス」と命名します。
股割りから始まり、スケーティングジャンプまでの一連のやつ。「段差に乗り込む」も含めることもある。
ちなみに、去年はこれで1歩ずつ90° 回るバージョンがあったのです。

武田君は丹羽コーチからなにやら伝授されてました。

小瀬談


7/7(土)

すごく暑くなったり、豪雨になったり。

村上・横山・武田・胎中父。そして森家の姉、貴美子。

武田君には、前回の流れから、自分の壁を乗り越えるきっかけを作ってもらってます。内容は違いますが、3年前の西川君の冬みたいです。
これと決めて、ぶれずにずっと続ける。そういう覚悟がないと、どんなきつい練習をしても自分が変わりません。

森さんは9月に7種に出るためのやり。
いろいろいじって、まあとりあえず23mくらいまでもってきました。今日のフォームで固めていいと思います。
こちらこそいい勉強になりました。
しかしいつも初心者にやりの持ち方を教えるのを忘れます。
実はこれには理由がありまして、今は亡き私の先輩・恩師の一人に、やりのグリップエンドの段差を利用せずに持ち(つまりグリップのど真ん中を握っ ている)、日本の頂点にまで上り詰めた人がいるのです。
考えようによっては、そうすることでやりの重心を手に近づけることができ、コントロールしやすくしているのかもしれない。規格変更のときにそうし たのかもしれない。
訊いときゃよかったな。
森さんのグリップはノーマルなものになりました。人差し指をしっかり巻きつけて握ります。

「幼いころから物を投げる習慣の有無」ですが、最近思うのは、日本においては「物を投げる習慣≒野球経験」と、暗黙のうちに解釈されている。
違うと思います。
野球のボールの投げ方そのものは、「投げの原型」ではないです。すごく特殊です。
これについてはいずれじっくり述べます。

小瀬談


7/5(木)

武田・島田・宮井さん。

開かずに乗る・下に潜る・右ラインに平行に直線的に。
どれも諸刃の剣のイメージ。失敗するとどうなるか、間違って解釈するとどうなるか、私はすべて知っています。通ってきた道は泥沼です。
このあたりは、言葉が自由に独り歩きを始めます。
鍵は、「練習は試合の予行演習ではない」ということを忘れなければいい、ということです。自分の狙いを強調・顕在化し、考えと動きを一致させる訓練こそが練習。

小瀬談


6/30(土)

財布の小銭がまったく入ってなくて、代わりに11mmピン1本だけが入っていたの
には焦った。

火曜日は村上・横山2人ともいた気がします。あと宮井さん。
木曜日は村上君。
今日は村上・横山2人と武田君。そんな大怪我をしてたのか。

で、私が冬場に試してた、投擲のブロックに特化した乗り込みを武田君にさせま
した。
下に潜る練習は木曜に来たらします。

1980円で買ったジャンクのノートPCが大当たり。

小瀬談


6/23(土)

島田さんと胎中父と、村上・横山(本当に∞と呼ぼうか)、そして、土井さんは最近円盤もするようになりました。

前回、「下に潜る」ことをしたので、今日は「重心を落とす」練習。
これらのネタも、元をたどれば20年前のバックリーやらゼレズニーの分析結果や、本人たちの講演での内容。
そろそろ新ネタがほしいです。絶対出回ってるはずです。年寄りは気を抜くと「今でも基本は変わらない」と、目が曇るのです。

どうも生活のリズムがうまく取れません。
こうして書いている間にも激しい頭痛。

小瀬談


6/21(木)

雨が続きます。
タイの食べ物にはまって、しずくがはねて目に入って地獄を見るくらい食べ続け、気が付けば食費がばかにならないくらいになっている今日この頃で す。

投擲物の下にもぐる、をテーマに、島田さんの雨の日モードの練習。
あまりメディシンボールの練習の経験がなさそう。

とある法律が可決されました。
私は、自分が生きている間にキリスト教文明の劇的な衰退を目にすると踏んでいますが、それ以前に、必要以上にオリジナルであることを重視し、記録・保存を軽視する文明・国家が滅びるのではないかと思えてきました。

小瀬談


6/14(木)

島田さんの疲労対策、武田君の体感の使い方対策。
頭が回らないです。
宮井さんのイメージによる腕振りの変化。
言うことがないです。
思うところあって少しだけ投げましたが、考えがまとまりません。

武田君が日本選手権の放送を録画してくれてました。

小瀬談


6/12(火)

晴れると正午から午後にかけてNHK奈良の地デジが映らない。なぜかNHK大阪は映る。
UHF各局がどれも見られなくなったことも含め、関西の地デジは利用者をなめていると思う。
そういうわけで、日本選手権の最終日が録画できていない。ついでに、機器トラブルで夜中のBS再放送も録画できていない。
正確には、かろうじて記録できたのは延べ1時間10分。よりによって女子やりと男子ハードルが見れません。
誰か録画データがあればください。最終日の日曜日の放送分を。

前置きが長かったですが、今日は村上君だけです。
小学生とか中学生見てて思うのは、彼らもそのうち屈強になるだろうということです。人体の不思議。
塾講師を辞めてしばらく頭から遠ざけていた、小・中学生に対する教え方というものを考えることが多くなりました。

技術的な話は今日も特にありません。

小瀬談


6/9(土)

休んで日本選手権見に行ってやろうかとも思ってましたが、ほかの用事もあるので断念しました。
そんな時に限ってやりは誰も来やがらねぇ。言葉は悪いが、正直肩すかしだ。
見に行ったのか、お前ら見に行ったのか、、。

円盤は村上君と横山君。関ジャニ∞みたいだと、今日思った。
気が付けば円盤の人数がやりをはるかに上回っている。

で、短距離の杉森君が投擲の練習(実際には私の考える練習)をしてみたいというので、させました。
・・・これが結構良かったです。去年までの大人男子メンバー並みの能力の高さです。

私の考える練習が「普通」の人のどこに堪えるのか、私はどんなタイプの競技者を気に入っているのか、そういったようなことに対するヒントが得られ た日でした。

トレーニングは、どんな量、負荷でも、追い込めなければいけないと思うのです。
例えば、100mを5本走る、としますよ。「5本くらいなら大して疲れない」じゃなくて、その5本で心拍数190越え、脚は痙攣しまくり、乳酸たまりまくりになるくらいにならねばいけない。
重量、設定タイムを厳しくしないときつくならないというのであれば、おそらく今の身体能力に壁がある。それに気づかなければいけない。
身体が現状からの変化を拒んでいる。

小瀬談


6/7(木)

練習してみたくなったが、以下略。

島田さんと武田君。
みっちりクロス走をしてみました。
でも、正直距離が短いのです。あれでは。あんなもんじゃすぐに慣れてしまいます。
そして、あれは基礎体力練習レベルです。
助走を力の源に変えるためには、全身で飛び込んで左足にぶち込む感じがいるのです。

小瀬談


6/5(火)

体験で武田君の高校の先輩が来ました。私も前から知っている人です。

で、今日は宮井さんの投げのチェックと、N大付属の先輩・後輩のまったりとした投げ、R命館の女子円盤西川さん。

林君以来の、補習毎回実施と行こうか、と思ってます。

小瀬談


6/2(火)

朝から大変。IH男子やり終わって頭痛薬飲んで寝る。

村上君は丹羽コーチに円盤を教わり、胎中父は投げのポイントチェックを私に頼み、武田君には話し相手をする。

武田君は、コーチや大人会員の経歴を聞いて驚く。

小瀬談


5/31(木)

まだ知恵を絞りきれてない。
わからないんじゃなくて、今の自分が持っている経験・知識を総動員できてない。
そんな余裕は人生のいかなる場面でもいらない。

島田さんと円盤2人。
島田さんの出力全般の低さが気になります。きついのか、この練習。

小瀬談


5/29(火)

今日はゲストの高校生が一人です。

IH前の刺激レベルの練習。
メディシンボールに投げ。6時前から晴れました。
動きのキレは、直前の調整次第です。焦ってはいけない。

去年もそうでしたが、この直前の時期から指導者であるこちらが、肚が据わらんというか。
今年の奈良の男子やりは下位入賞が熾烈です。大変です。予想できません。

小瀬談


5/26(土)

練習後に追加でメニューを加えるのを、数年前から「追試」と称しています。
練習前に早めに始めるのを、今年から正式に「補習」と呼ぶことにします。
どうでもいいことです。

武田君島田さん廣田君村上君、その他。
武田君の練習の追い込みは思ったほどできませんでした。甘い。これくらいじゃ甘い。
島田さんは足さばきが前のみで行われる傾向にあるので、そこを攻めていく。

結局、今日一番のきつい練習は、「追試」のメディシンボールだったような気がします。

小瀬談


5/24(木)

最近本気で曜日がわからない。
日曜だけわかる。日曜しかわからない。その次の日に「今日は金曜」と思う。
正直悪夢である。

質の高い投げをしてみる。
そういう日です。
参加者は、武田君島田さん宮井さん村上君。
考える習慣をね、つけましょう。

オリンピック開催時に計画停電になったらどうする。

小瀬談


5/22(火)

武田君、宮井さん、ゲストは今や学生記録保持者のあの人。

雨も降ってたし、試合想定で投げてみようということになったわけですよ、雨止んだけど。
今日の課題は現場で言った通りです。

うん、勉強になりますね。

小瀬談


5/19(土)

島田さん、武田君、村上君、土井さん、そして西川君。

やり2人は、前回に続ききつめの導入。今日はジャンプ。でも何回も言うようだが、45分くらいです。
島田さんには、しばらくは万全の体調で投げるのではなく、どこか追い込んでから投げる、というかたちをとることになります。
それによって、技術的な課題を練習中に考えてもらう。

みんな楽しそうだな。

小瀬談


5/17(木)

数年前から、今話題の若手やり投げ選手が、ある芸能人に似てるなと思ってたのですが、今さっき、TVで石橋貴明がその芸能人に、その選手の名を 言ってたので、「ああ、俺はこの世界で独りぼっちではないんだ」と思いました。

ブロックの足の乗せ方を「ひっかく」ように着いている間は、どんなに意識しようが爪先先行になりがちで、結果スタンスを狭めて上から落としに行くしか方法がなくなると思うのです。
突っ張るようなブロックは、ただその形だけ見ると、まさしくブレーキ以外の何物でもないのですが、接地直前から接地してからにかけて、骨盤を前に 回す力が働くことで、初めてブロックとして機能するのではないか、と思います。接地してから、というところがポイントです。
身体操作は、脚ではなく上半身で骨盤操作をする。少しかぶるという感じ。

武田君と島田さんです。
以上を踏まえてよく走り、よく跳ぶ。
2時間弱だから、そんなにきつくないと思うぞ。

小瀬談


5/15(火)

今日は誰も来てません。

最近思ったことなんですが、そこそこ「強い」と呼ばれてる人は、試合に出て調子が悪いとか、技術がしっくりいかんとかなっても、とりあえずその場しのぎの小手先の技で乗り切りますわな。
だから、結局課題となってる技術をその場で改善する、ってのが下手というか、おろそかにしてるというか。
小手先の対応でも、ほかの人からしたらいい記録なわけだよ。でもその人のレベルでは、しょぼい記録なわけだよ。
そりゃね、ICとかIHは仕方ないかもしれないよ。
それでもだ、事情がわかってる周囲の人間は、それを喜んじゃダメだと思うのよ。指導者は特に。
本人が勘違いするよ。「自分はやればできるけど、今日はまだしていないだけ」と。

強いにもかかわらず、あえて楽な道を行かせない、小手先の対応をさせない指導者というのは、なんかいいなぁと思いました。

100mの世界記録がボルトで急激に上がり、時代を先取りしている、と統計学上から述べる人がいますが、í60年代に登場した全天候走路に人類の 「走」が対応するのに50年かかったということだと思います。
多分、人類はまだ「走」の正解を完全には見出していないのです。
同様のことを、最近男子やりでも感じています。

小瀬談


5/10(木)

成人にとっては、日本選手権を除いた春の試合期のピークでございます。残念ながら、この時期にピークを合わせる必要があったことは一度もございま せん。

島田さんと武田君。
武田君がダメージを残しております。今日は円盤オンリー。
島田さんの練習量・強度をどこで増やすか、という点で、次回からショートスプリントを軸に増やしたいと思います。
あくまでも現状維持、最盛期回復ではなく、さらなる高みを目指して攻めていくということで。

今のところ、市民体に行く予定はありません。

小瀬談


5/8(火)

島田さんと武田君と、その他大勢。

武田君は調子上向きですが、腰が今日は痛くて抑え気味。
島田さんは筋力系を上から下までみっちり&クロス走。そして体幹補強。

綱引きに使うような太いロープを、一方を壁に固定して、鞭のようにしならせた
りするトレーニングがあるというネタを仕入れてきまして、もしかした らそれ
はスネークモーションの導入に使えるのではないかと思いました。
でもそんなロープは持ってないので、大スターが暑い日に付き人に大きなタオルであおがせる、ような動作だったらいけるのでは、と思いまして、して みました。
結論から言うと、これは使えます。
実際にしなる動きがフィードバックできる。
鉄棒にぶら下がっての肩入れは、負荷が大きいから、この程度がいい具合。
ここから、メディシンボールを持って両手であおぐ動作に移行し、さらにしなって真下に投げるに移行する。
さて、この話は伝わっているのでしょうか。

知り合いが円盤を年齢と同じだけ投げてます。
ああ、このままではいけない。
→っていうか、フェイドアウトするんじゃなかったのか。

小瀬談


5/5(土)

相談されたり愚痴聞いたり褒められたり叱られたり、あわただしいGWではあります。

時間があるので武田君にじっくり練習させました。
5時からの通常の時間はただ投げさせただけですが、今回は思うところあって、投げる指示だけ与えて敢えて何もしないでいてみました。
練習構成で、上手くいけば投げで何かが起こるかもしれない仕掛け。
まあうまくいきました。失敗したらただの雑な練習になりかねないところです。

WTを始める村上君と、今日も投げに来る胎中父。元気だ。

小瀬談


5/3(木)

高校の後輩はベスト記録を更新しました。
その1つ下のさらに後輩から質問されたのですが、

「投げると右に抜けてしまうけどどうすればいいですか?」

という内容でした。
つまりそれは、投げ全体のリズムというのがあって、今はまだ右に「抜かないと」そのリズムで投げれない、ということです。
右に抜ける動作を担ぐなり引っ張るなりしても、今度は投げのリズムが損なわれます。
だからですね、いっぺんにすべて解決しようとするからそうなるわけで。
右に15度抜けて飛んでいるとする。それを一気に正面にまっすぐ飛ぶようにするのは無理がある。
例えば、2度ずつ改善していく。そういうことの繰り返しを積み重ねていけばいいだけのことだ。
おそらく右に抜けるには自分でも気づいていない大きな原因があって、それがすべて悪いこととは限らないのだ。

武田君、廣田君、村上君、島田さん、宮井さん。
やりは去年までのメンバーとは違って、身体前面の筋の連携がいまいちと言うか。大きな力を生み出すのが苦手です。
で、バランスボールを用いてそこら辺をいじってみることにします。
バランスボールの使い方とは少し違う気もしますが。

話題満載なのですが、練習内容に限定してこの辺で。

小瀬談


5/1(火)

28(土)は武田君にそれなりのきついことをさせました。
29(日)は阪奈和対抗を見てたら眠くなりました。
30(月)は吉本父、東浦父、胎中父が試合に出てました。
今日は、島田さん、武田君です。
練習が軽くなってしまいました。
明日は、監督になった小学校の練習を見に行きます。
明後日はなんかやり投げも急きょ行われるらしいです。高校の後輩を見に行きます。
明々後日とその次の日は県選手権です。

ずっと前に考えていた、週1回しか来ない人のためのやり投げの練習メニューは
こんな感じです。

メディシンボール5種
助走、クロス走
投げ
他のものを投げて技術練習
軽い補強

乗り込むブロックは必ず教えます。→実際は試す人が全くいないので、しばらくお蔵入りです。

小瀬談


4/26(木)

武田君の練習が雨になったことはない。

やりは武田君と島田さんです。円盤に中学生2人と、一条高校からの練習投擲2人。
雨用の練習を考えてたのですが、降りませんでした。前回と似た構成です。
メインは、風がきつかったので、ブロック脚にしっかり乗り込んでライナーで投げる、というものに変更になりました。
2人とも「今日はとても暑かった」と言って帰っていきました。
島田さんは内転筋が痛くなりました。おそらく3日で痛みは引くと思いますが、
それがきっかけで足が遠のく人もいるので、まあ心配っと言っちゃ心配 だ。

冬場短距離の練習に1枚噛んだことが生きてきている。

小瀬談


4/24(火)

日曜日に44歳になったのよ、って言い方しても別に可愛くない。

武田君だけです。今日からがっちり追い込むぜぃ。
基本、休憩取らず、学校でもそこそこ追い込んでくる人なので、2時間でも余裕を持って練習できます。
ここで投げるために練習を組んでるようなので、投げで追い込む方針です。
今日のこなし具合は、まあこちらの予想通りでよかったです。
まだきつくしてもいいなぁ。

関西はGW前後に糞暑くなる。

小瀬談


4/21(土)

どこへ行っても人が多かった気がする。

村上君がいて、胎中父、島田さん、武田君、廣田君。廣田君は投げてなかった。
全員別々の内容です。
武田君は明日の調整です。
島田さんはそこそこ時間をかけてでも体力を戻して競技を再開したいようなので、がっつりするという方針で。
武田君は県選手権に出ないので、この3週間はがっつりするという方針で。
胎中父は脚が弱っているという自覚から、下半身をがっつりするという方針で。
ってそれでいいのか、大丈夫なのか。

次々と明らかになる武田君の驚愕の人となり。

小瀬談


4/19(木)

窓を開けたまま鴻ノ池に来て、帰宅したらUSBハブが水没してえらいことになっている。

島田さん来ました。
この一言に込められた私の安堵。
ほかには、宮井さんと武田君です。
武田君は、最後の女子やりの1投が、我々が求めていることを如実に表しています。
右足接地時の構えでの脱力・リラックスです。
ちなみに、如実は「にょじつ」と読みます。私は「じょじつ」とよく言い間違えてますが、滑舌の悪さも半分あります。

右脇腹が痛くてしゃべるのも億劫だったのですが、直径3㎝程のあざができてました。なぜですか。

小瀬談


4/17(火)

体調悪いのに試合に出て体調悪いまま。
眠いのに眠れず、正午~2時あたりに眠って起きたら微熱と手足のしびれ。

宮井さんが来られて、んでもってS田先生とS藤とちょっくら話して。
どうすればこの人たちに並べるんでしょう。

小瀬談


4/14(土)

体験の方が見えられないのは、私がキモいおっさんだからという可能性に心が折れそうである。

たくさん来たのです。
吉本親子、宮井さん、廣田君、武田君、あと村上君。

武田君のやりは明日に備えての調整。

関東の1部校の大学は、ほんのわずかな例外を除いて150~200人くらい部員がいます。
大体、どこもその8割くらいがいつも練習してると思います。
でも、自分の母校に限って言えば、そんなに混雑していると思ったことはない。
春先は、新入部員がそこら辺の塩梅がわからず、若干迷惑だったりしますが、それでも1週間もあればすぐ慣れる。
だから、ここの練習如きで「~が邪魔」みたいなことになるのが不思議でならんのです。

小瀬談


4/12(木)

武田君と宮井さんがいらしたわけですが。
練習の流れはほぼ前回と同じです。キレはいまいちです。

武田君の握力は80kg。周りで久々に見た80kg。
ハーフスクワットが200kg。フルで140kg。
強いのか弱いのか。
ただ、これらの数値は普段の練習の流れと合わせて判断すべきで、一概には何とも言えません。
例えば、私の握力が80kg超だったのは、鉄棒補強(振り技を多用していた)という背景があって、肘・肩の痛みをそれなりにしのぎ、大胸筋・腹筋 を伸ばすこともうまくいっている目安になっていたわけです。体重が重くてロープ登りは苦手でしたが、ロープを握り続けることはできた。自分だけがわかる、80kgという数値の根拠と、競技に繋げる路。
20代前半は自分でもわかってませんでしたが。
今のところ、武田君で興味深いのは両利きであるという点。これから考えます。

春も桜も嫌いです。
ただ、夜7時を超えたあたりのこの時期の気温は、練習するにはとてもいい。
でも練習はしない。

小瀬談


4/10(火)

昨日コーチ会議を寝過ごして、どうも体調が著しく悪いことに気づきました。
一日中眠いのに、夜は酒の力を借りないと眠れない。
花粉症対策で飲んでいる鼻炎薬が原因な気がします。

たけだくんのことだけ書きます。
今日の練習内容が今一番しっくりくる内容なので、これをベースにしばらく行き
ます。
これで4月中に50m絡むようになれば、まあこちらの予想範囲内です。

小瀬談


3/31(土)

30日に国家公務員の菅原さんが新たな赴任地・宮崎に旅立たれました。
また逢う日まで。

本日は島田由来さん女性・大卒1年目が体験で来られました。
やり投げです。


3/15(木)

地震が起きた直後に日本が得点し、観客も解説も何も知らず大喜びな光景を目の当たりにして、薄ら寒いと感じたのは私だけではあるまい。

誰も来なかったので色々考えてました。
最近の左足への乗せ方で、いつの間にか前田健(元阪神タイガース二軍のトレーニングコーチ)の提唱しているフォームに近づいているような。
自覚がなかったので少し驚いてます。
あと、仙骨の上関節突起と肩甲骨の下角が一ライン上につながると肩に乗るんじゃないかと。
今さら気づいても実践できないんですけど。
今までできなかったことができるようになるかもしれないとき、「壊れるような」予感がします。


3/13(火)

為末が宮市の50m5秒5にいちゃもんをつけていますが(二人とも直接面識がないので敬称略)、何か今さらな気もします。
手動で加速走なら、そんなもんじゃないのか。
それよりも、この一連のネット上での騒ぎで、
「サッカーなどの球技は軽い助走からのダッシュができれば良く、陸上競技は一歩目からのダッシュが必要」
って意見があったのですが、逆だろう?むしろ。
動く方向が相手に読めるようなダッシュなど、球技でしてたら何の意味もないだろ。
球技の人は、一歩目に関しては陸上競技の選手を凌駕するくらいでないといけないと思いますよ。
陸上競技のスプリントが「すべての」走る動作の基本だというのも勘違いです。
我々が今目にすることのできるスポーツ種目は、どれも研究され洗練され磨き上げられています。純化・深化が激しいのです。
球技には球技の、陸上競技には陸上競技の走り方があるというのがおそらく一番正しい。
ただ、サッカーやラグビー、野球の人たちの「走」に対する考え方の中には、陸上競技の観点から見て浅いだけでなく、それぞれの種目の観点から見て も極められてないことがあるのも事実です。生意気言いますが。
陸上競技畑の視点からも「おぉっ」と思わせるような理論・実践を目にすることもあるかと思えば、「なんでそんなこと今さら言ってんの?」というよ うなことを聞くこともある。
陸上競技も、他種目の人たちからそんなこと思われてるのよ、たぶん。

さて、吉本家が久々に。
今まで書いてませんでしたが、円盤の高校生は廣田くん。武田くんも来てます。
たけだくんのやりについては、「こうすれば飛ぶ」というイメージが少しずつ見えてきました。
吉本次男は成長著しい。三男は背が伸びた。


3/8(木)

今、中学生以上の砲丸、円盤は計二人来てるのですが、今日は久々にやりが一人追加。
奈良大付属3年のたけだくん。
下肢と体幹と上肢をつなげるのが課題。4か月なので欲張ってはいけない。
頭を振り絞る日々が戻ってくる。


2/28(火)

重大なお知らせです。
次回は3月1日。投擲来たらサブトラックが開きます。しばらくは前半1時間。
来なかったら知らない。
嘘なら、これ自体が掲載されないか、もしくは秋田氏の訂正コメントがこの後に載ることでしょう。

可動域と柔軟性は、あったほうがいいです。
怪我しません。

アカデミー賞絡みで久々に見た『炎のランナー』と、先日の東京マラソンで、プロフェッショナルとアマチュアについて考えました。
個人的には、まずプロフェッショナルとは、単に報酬を貰う者、という考えです。
決してハイレベルであることを意味しない。また、それで「食べていける」という意味もない。
じゃあアマチュアとはなんだろう。
...プロフェッショナルが必ずしも「食べていける」ことを意味しない大半のスポーツ種目では、アマチュアであるほうが打算のない、真摯な取り組みで あることもある、とは思います。
ほんのわずかな事例しかないですが。
『炎のランナー』ではそれを可能にする原動力を「内なる力」と表現しています。キリスト教が背景にありますけどね。
ところで、この映画が公開されたのは1981年。この年IAAF はネビオロ会長が就任し、国際陸連の正式名称からアマチュアという単語が消え、1982 年には選手の賞金授与が認められます。

作品の内容もモスクワ五輪当時のイギリスの2人の中距離ランナーの確執をほうふつさせる興味深いものです。

ドラえもんもアフロ田中も実写化され、ヤマザキ春のパン祭りもつつがなく行われ、もしかしたら私はすごく楽しい季節を満喫しているのかもしれません。
自覚はないです。


2/23(木)

現政権は大風呂敷な公約や特に意味のない演説や「~宣言」が大好きである。
それは、有権者がその類を大好きだからだ。

・・・と実感させられたのが、トランス脂肪酸の摂取制限について、「普通の食生活をしている分には影響がない」と内閣府食品安全委員会の専門調査 会が報告した、先日の報道である。
似たようなことは過去にも大豆イソフラボンでもあったし、特保も同じ穴のムジナだ。
食物ではないが「放射能基準値年間~マイクロシーベルト以内」でも同様の胡散臭さを感じる。
最近の地震予測の報道の過剰反応にも似たものを感じる。
そう言えば、数日前に肥満を決定する遺伝子の報道があった時も、街の声で「これで太っていても遺伝だと言い訳できる」という情けないものがあっ た。

要するに、権威がある者が楽観的な宣言することで安心したがる人種がたくさんいるのである。
お人好しにもほどがあると思わないか。

大体、トランス脂肪酸を取り過ぎて肥満になっている者の食生活は、「普通ではない」という単純な事実から目をそむけてはいけない。
老若男女問わず、はっきり言ってこの国の住人は、ほとんど運動もしないくせにたくさん食べすぎている。間食も多い。そのくせ炭水化物=糖質をカッ トして、微々たる筋量な分際でアスリート的な食生活で健全な減量をしていると思い込む。
「細マッチョ」とか意味が分からない。絶対に心機能に悪影響が出るはずだ。

さて、短距離の練習を見ていて思いついたことがありまして、今していることは、「平地を駆け下りる」練習なのではないかと。
そのために、身体操作で「平地を下り坂にする」基本練習が繰り返されていて、動き出したらいかなる場所もすべて下り坂になるような身体を身に着けることが目的で。
さらに、スタートから加速局面では「上り坂を駆け下りる」練習
が行われているのではないか。
そう思うわけですよ。


2/14(火)

おそらく雨のせいでしょうが、全体的に動きと速さに微妙なずれが感じられます。
自分で感じていた方も多かったのではないでしょうか。

今日の短距離を見ていて:
「ギャロップ」にはハードルとの共通点を大いに感じます。
「早歩き」は、HONDA二足歩行ロボットASIMO2011年モデルや、シームレスに回転する上手い乗り方の一輪車を連想します。
興味深いです。


2/11(土)

奈良市記録会なわけです。
東浦父が出てました。

やりの穂先を構えの時点で45度上に向けさせる指導をしている学校・指導者がいるのですが、まあ、絶対に強くなりません。
なるわけがありません。物理学的にも生理学的にも絶対遠くに飛ばないからです。
でも、実際にしてみるとおわかりだろうと思いますが、この投げはやりを押している時間がほんのわずかしかないので、体力がなかろうが誰にでもすぐできるようになります。
高校は2年4か月しかしないと割り切るなら、投げたつもりになれる達成感は確実に得られるので、それはそれでありかもしれません。
ちなみに、投げる腕が弱いと穂先は上がる傾向にあります(間に合わないから)。私も試行錯誤する中で一時期穂先を上に向けて腕をあまり振らずに投げていた時期があります。
52mくらいでしたが。こんな投げで52mも飛んでいた、というのが正確なところです。
で、体力はそこそこあるが下手糞、という称号を与えられる。それでもいいのか。指導者もそれでいいのか。
一生懸命とか精一杯って思い込んだら、下手糞と罵られる屈辱を乗り越えられるのか。

股関節が硬いままで、なおかつ骨盤が前回りしないようだと、ブロック脚は上から下に置きに行く感じになって、反動はそのまま脚方向、すなわち上に来ます。
この時期、股関節があまり開かない小さな動きで投げて、それでも筋力トレーニングはそれなりにこなしているようだと、間違いなく力は上へ上へ逃げ ます。
やりはきっと上に高らかに飛ぶことでしょう。
さらに、動いてない股関節の影響で、下半身(骨盤)は開き気味になる。すると腕は横回転で外に振られるのでしょう。
肘が横から出るとか、下がるとかいうのは、腕や肩に原因があることはあまりないと思います。
なぜなら、腕にいくら注意を向けていても肘は下がったり横から出たりするか
ら。原因はもっと根本的で、異なる部位にあると考えるのが筋。

「腕の振り切りはクロス(斜め方向)になる」「しっかり振り切り、回転がかかるようにするために、タオルを振り切るのがよい」
今日一番の、ダメダメな意見でした。この考え方は、普遍性が全くありません。
あてはまる人間がごく一部に限定されます。
大体、タオルとか旗とかの振り切りって、音による自己満足でしょう。
野球の練習として導入するなら、ボールが軽いから負荷がかなり近いのかもしれませんが、それ以外でどこかで役に立つのでしょうか。

いつも思うのですが、投擲って誰もしてないんですね。
こんな話を見聞きしたり、マスターズ参加者が「走るのはもうしんどいから投擲」とかいうのを聞いたりすると、ほんと、投擲ってなめられてるんだ なって思います。


2/7(火)

スーパーボウルとサッカー五輪予選テレビで見た。

ルーカス・オイルスタジアムがヤマダ電機に見えるのはおいといて、自国のナンバー1を世界一と称し、最近は「太るもとだから」と砂糖の流通を制限 しようとしているらしい、○○な国アメリカ。
しかし、アメフトは侮れない。考えさせられること、参考になることが山ほどある。
あの身体のありよう。運動持続時間が短いとはいえ、あの体格であのスピードと打たれ強さ。
いい加減、日本人は小柄でスピードがある、などというアホな意見は消滅してもらいたい。現実を認識すべきだ。
同時に、この国の人たちは「ドリーム~」みたいな選抜にあまり興味がないんだろうなぁと思う。強大な敵でも現れない限り。

サッカーを見て、怪我について考えた。
試合前の練習で捻挫したとか、そんな報道が当たり前のように流れる能天気さを、誰も問題視しないのはなぜだろうか。
大体、アスリートの怪我というものは叱責すべきもので、他人からしたら嘲笑すべきものである。
自己の限界を超えるために、怪我を恐れず攻めていく、というやり方はある。
治ったときは別人になることを目指すわけである。
それでも、叱責と嘲笑は避けられない試練じゃないのか。
だから、普通隠さないか。

自分も含めて、怪我に苦しむ者に多く関わってきた。
怪我で精神的につらい思いをするのは自分の問題。怪我を治してさらに先に進む
のは、周りの協力も得て対処すべき問題。そう思っている。
体中ありとあらゆる箇所を怪我してきてるが、精神的な面で慰められた経験がほとんどない。
おかげで、怪我に感情で対処しなくなったと思う。周りの人たちに感謝している。
そもそも、怪我した人間を慰めると、そいつは100%だめになる。甘え癖という
か、怪我しても平気というか。
敢えて言うなら、慰めて気分転換させる本来の目的は、怪我に対して感情で対処するのではなく、感情はおいといて理知的に怪我という現状に対応させ るためだろう。
真の意味で「ポジティブに」させるためだろう。
だったら、慰める、っていう感じにはならないんじゃないか。
スポーツに限らない。困難な現状から目をそらすことを、ポジティブなどと表現すべきではない。慰めて甘えさせても何も解決しない。
辞める以外は。そういう連中は、結局辞めてしまう。実に楽しそうに辞めてしまう。

繰り返す。
現実から目をそらすように慰められると、100%だめになる。


1/28(土)

社会保障をすべての分野で大幅に削らない限り、日本の借金は消えない。

指導者は他人にどのようにして覚えられているのかというと、どんな者を育てたか、だと思います。
あの、あんな走り方、跳び方、投げ方をする人を育てた人。そんな感じです。
私は指導者としてはキワモノ扱いされてるみたいです。

練習メニューの順番が、動きに対する考え方、習得の仕方に極めて多大な影響を与える、と思っております。
短距離は最初に腹筋をするのはどうも微妙です。骨盤が前に回りづらくなってる
ようで。


1/10(火)

左半身の体温が下がって、掌やら大腿の表面やら足先やらがしびれる。
ついでに頭がすごく痛い。

プロスポーツって何なんでしょうか。
獲得金額で種目を超えてその人の価値が決まるような風潮を与えているようで、どうもな・・・って思います。
正直、タイガー・ウッズがどれだけ稼ごうがまったく興味がありません。ゴルフはするのも見るのも大嫌いなんで。
スカパーe2の基本チャンネルにゴルフ関連が2つもあるのが無駄としか思えない。本当に邪魔だ。
個人的なゴルフの好みは置いておいて、今あまり頭が回らないので、思ってることをさらっと書きます。
日本はバブルの頃あたりからか、世界中の料理が食べれます。それもそこそこな水準で。
加えて、日本料理も世界に普及してますが、まあ各国の独自解釈の「日本料理」に対して、なんて寛容なこと。
・・・日本のスポーツの普及事情、特にプロスポーツは、これに似てる気がします。
やめだ、この話。

短距離の体重の乗せ方に、ブロック動作のヒントがあるように思えて最近は頭を使ってる次第ですが、ハイジャンプの踏み切り動作、サッカーやラグ ビーのプレースキックに似たものを感じています。
ただ、それだとどうしても投げに結び付けにくい。昔からの事案です。
動きが一つにならないと言うか。
動き(回転)の方向がコンフリクトすると言うか。

体重をうまく乗せるために必要な要素として、膝カックンする要領で自分の体重を自由落下させてその場にすばやくしゃがむ、ていうのができれば良い んじゃないかと思ってます。
これはここ数年投擲では何人かに教えてます。真面目にしたら膝にくる。

だから頭が痛いんです。眉間を殴られ続けてるようで。


1/7(土)

舌が馬鹿になって、何も味がしない。

前回書かなかったことを少しずつ出してみよう。
昨年後半に何度か異なるメディアで目にした、駅伝TV中継スタッフの発言。
「ただ中継するのではなく、ドラマを伝えなければならない」(ドラマ畑から移ってきたディレクター)。
・・・お前らのその上から目線の思い上がった勘違いが、最終的に日本のスポーツのレベルを、当事者・観客両面とも下げるんだよ。
大体よ、スポーツ中継って一局独占配信だよな。選択肢がないから見てんだよ。
くっだらない演出を我慢して。実況はうるさい上に名(?)文句残した がるし。
盛り上がる上がらないは、お前ら如きのさじ加減で決まるんじゃねえよ。分をわきまえろ。

これからもずっとこの主張は曲げない。
駅伝の部分は、バレーボールとか陸上世界選手権とかに言い換えても可。

練習手段の順番は、練習目的、目指す動きのイメージに大きく関係していると考えています。
そういうことを考慮して与えているつもりではあります。
そこら辺を口頭で事前に伝えたほうが良いのか、と最近思うようになりました。
identifyされるモデルが見えてこない練習は、やっぱり無駄を通り越して、してはいけない練習に思えるので。

そういう意味でも、ベンチプレスの必要性がわからない。
どのスポーツに必要なのでしょう。砲丸?微妙だ。プロレスでフォールをカウント2.8で跳ね返す?多分これしか思いつかない。
ちなみに、最寄の図書館の新着図書に、『ベンチプレス』という、文字ばっかりの本が入ってます。この一種目でこれだけの内容が。


1/5(木)

新年明けました。

昨年の総括と今年の予想、年末年始に見た駅伝とラグビーとサッカーから感じたことを列挙してみようと思いましたが、量・内容ともえらいことになっ てしまったのでやめます。
一つだけ言うなら「サッカーってやっぱり頑張ってんなぁ」てことです。

この国の社会制度の良いところに、敗者復活がたくさん用意されている、というのがあります。教育でも、スポーツでも。
ありがたいことです。
全力で挑戦して、自分の力量を確信して、そして敗れる。再挑戦するかどうかは各々に任せる。敗者復活のための道は、ここで活きてくる。
でも、「きちんと敗れる」ことをこの国は軽視している。中途半端に挑戦し、中途半端な成功経験だけ得て、上を目指さず、敗れてからの再挑戦なんか考えもしない。
敗れることを避けた連中が、低レベルな次元で自分を一流だと思い込んでいる。
天井の低い社会の出来上がりだ。
教育にしろスポーツにしろ、きちんと敗れることを教えるべきだと思います。
いつまでも敗れず、教える機会がない者は?
それは本物の一流じゃないか。